弦巻茶屋 | 使いみちのない風景

弦巻茶屋

tsgdr


弦巻茶屋です。

いつか書いた、ふるい給水所の裏手にあります。

見た目は、よく手入れされた純和風の一軒家。

表には「弦巻茶屋」の表札と、黒板に書かれたその日のメニューが。

門をくぐり、庭を横目に石畳の上をすすみ、引き戸の玄関をがらがらっと開けると、

家の中はちょっと想像していなかったような光景です。



これが、このためにわざわざ建てたものでないなら

相当ふるいだろうなと思わせる寝殿造りの四畳半と、

残りの部屋をぶち抜いて広く作った一間に

モロッコ製の家具や照明、インテリア。それが妙にしっくりしていて、寛げる雰囲気なのです。

四畳半の方は床が畳で、縁側に腰掛けて庭に目をやると、紫陽花が咲いたりしていて。

静かで、風が気持ちよくて、

お店だからさすがに出来なかったけれど、寝転がりたかった。

ほかに楓や松と四季の樹や植物がそれぞれあり、それに灯篭もあるので

秋も冬も、雪が降っても庭の眺めが楽しめそうです。

一週間に一度、ここでゆったり3時間くらい過ごす時間があったら幸せだろうなぁ。


いただいたのは、コーヒーとケーキだけだったんですが、ご飯も美味しそうだった。

メニューはパエリアやリゾット、スペイン風オムレツ、

カルパッチョやグリエといった趣向のようです。


夜は外からしか見ていないけれど、

庭にもライトが灯ってまた雰囲気がかわります。

行ってみたいな。

桜新町の駅からも駒澤大学の駅からも遠くて、かなり行きづらい場所ですが

そのせいか?客層も落ち着いていて、ほんとに全てが見事に融合してる、というか。

目印は給水所です。