切っている時の彼女は楽しそうでした。 | 使いみちのない風景

切っている時の彼女は楽しそうでした。

昨日髪の毛を切って来ました
美容師である友人に切ってもらっているのですが、
「好きにして」と言ったら
まるで一昔前の売れないロックミュージシャンを
ちょっとエレガントにしたような頭になり
結構かわいくて気に入っています。

切っている時の彼女は楽しそうでした。

その子が5年間務め、スタイリストにまでなった今の店を辞めるといいます。
来年からはどこかで住み込みのバイトでもするか、
京都に住んで料亭の仲居もやりたい、
農業もしたい、
そしてガツンと貯めたお金でモンゴルや北欧やアラスカや・・・
色々なところに行くそうです。
その一連の住み移りのなかで、
出会った人たちの髪を切らせてもらえたらいいな、と。

そしてたまに帰ってきては、
専ら彼女に任せっきりにしてしまっている私達の髪を
触ってくれるそうです。

心配だから、と笑っていました。